レコード・コレクターズ 2021年10月号 『特集・90年代ハード&ヘヴィ アルバム・ランキング100』
2021年8月号、9月号に引き続き、なんと3ヶ月連続で、ミュージック・マガジン社 レコード・コレクターズ 2021年10月号「特集・90年代ハード&ヘヴィ アルバム・ランキング100」の扉絵を描かせて頂きました!僕にとっては、夢のような出来事です! 今回も上位ランキングされているアルバムの要素を色々取り込み一枚の絵に仕上げました。90年代の扉絵のテーマはT-shirts屋さんです。「ハード&ヘヴィ」で連想してみて、今回最初に頭に浮かんだのが、かっこいいバンドのロゴが入った「バンドT-shirts」でした。格好いいですよね。アルバムジャケットも絵の中にたくさん取り入れられそうですし、今回はこれしかないとすぐにこの案に決めました。舞台ですが、2位のNirvanaのアルバム「Nevermind」をベースに今回の特集扉を考えてみました。 メインキャラクターは、T-shirt屋さんの店主に、NirvanaのKurt Cobain、今回の1位に輝いたMetallicaのフロントマンJames Hetfieldには、お客さんになってもらいました。お店のロケーションですが、今回2位のアルバムNirvanaの「Nevermaind」のあの有名な水中の赤ちゃんのシチュエーションを使いたくて、「水中にあるカートのTシャツ屋さん」という事にしました。面白いシチュエーションが思いついたおかげで、面白い絵になったと思います。お客さんのJames が、カートのお進めする二種類のメタリカT-shitsのどちらをを購入しようか、さんざん迷ったあげく、かわいいピンクのうさぎちゃんを選ぶというシーンを描いてみました。馬鹿馬鹿しくて自分では結構気に入っております。 今回の扉絵ですが、最初の段階では「Nevermind」のカバー写真を参考にそのまま描いていましたが、この号の校了日ぎりぎりに、カバー写真の赤ちゃんである御本人、Spencer Eldenさんが、このアルバムカバーの写真について訴訟を起こしたというニュースが日本にも飛び込んできました。とてもデリケートな問題なので、問題点を配慮し急いで今回の様に描き直しました。もしかしたら、もう今後はこのアルバムに、あの赤ちゃんの写真は使えなくなるのかも知れませんね。訴訟の結果が気になりますね。 ありがたい事に、いままで、何度かレコード・コレクターズの特集扉を描かせて頂いていました。しかし、三週連続というのは今回が初めてでした。とても光栄な事で、とても嬉しかったです。いままで絵を描いてきて良かったです。感謝ですね。 ロックが大好きで、それがきっかけで、この職業に就けるように頑張ってきたという事もあり、今こうして憧れの雑誌で、僕のヒーロー達を自分が描けるなんて、本当に夢のようです。今後も必要として頂けるなら、今まで以上に全力でロックな絵を描き続けていこうと思います。イェーイ!