岩崎書店「生きていてくれて、ありがとう」文・あごうしゅうじ/絵・ひろみちいと

戦争中だが8歳のスエ子は家族と一緒の毎日が嬉しい日々。だが1945年8月6日。スエ子の町、広島に原爆が落ちた。90歳になるスエ子の証言をこの絵本は語り継ぐ。 ----- この絵本のお話は、本当に起きたことです。8歳だった少女の記憶。 太平洋戦争の末期。敗戦の色濃い毎日。しかし、8歳のスエ子は家族と一緒の毎日が嬉しい。しかし、1945年8月6日。スエ子の町、広島に原子爆弾が落とされた。大好きな3人の姉が家の下敷きに。スエ子は一人這い出たが、姉たちのすぐそこまで火が来ている。姉たちの声を聞いたのはそれが最後。仕事に出ていた両親の生死は不明。戦争孤児となったスエ子に、その後も大変な苦労が続いた。「お母さんが、いつか迎えに来る」と思っていた。思い続けた。90歳になる今も、思っている。 スエ子の話をこの絵本は後世に語り継ぐ。 (岩崎書店ウェブサイトより抜粋)

【新刊のお知らせ】

7月16日、岩崎書店より絵本『生きていてくれて、ありがとう』が出版されます。
私は、この絵本の絵を担当しました。

この作品は、広島で8歳のときに被爆された少女の実話をもとにしたノンフィクション絵本です。

制作を進める中で、私は改めて「戦争は二度と繰り返してはならない」と強く感じました。戦争は、かけがえのない命を奪い、家族を引き裂き、人々の未来や希望までも奪ってしまいます。その悲しみや苦しみは、時代を越えて今もなお語り継がれています。

だからこそ、この絵本を通して、戦争を知らない世代の皆さんや子どもたちに、平和の尊さ、そして命の大切さを感じてもらえたらと心から願っています。

一冊の絵本にできることは小さなことかもしれません。それでも、この物語が平和な世界への小さな架け橋となり、「二度と戦争を起こしてはいけない」という思いを未来へつないでいくきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

一枚一枚、心を込めて油絵で描きました。

「生きていてくれて、ありがとう。」

この言葉を、戦争のない平和な未来へつないでいくために。
この絵本が、その小さな一歩になれば幸いです。
ぜひ、多くの皆さまに手に取っていただけましたら嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。