三重県四日市市のバンド「Antoniothree – アントニオスリー」は、僕の幼なじみがやってるバンドです。ボーカルのたつおと、ドラムのごっつんは、小学校からの同級生。ベースのゆきちゃんは、アントニオスリーの結成をきっかけに友人になりました。
彼らがバンドを始めたのはたしか1994年頃だった。Antoniothreeと、同時発生した四日市のバンドGASOLINEやSWITCH TROUT等と共に、「四日市のバンドのライブが凄い」との評判が口コミであっという間に全国に拡がっていきました。そのうち誰かが四日市の事を、日本のデトロイトシティーと呼ぶようになり、注目度はさらに上がりました。その後、Antoniothree、GASOLINE、SWITCH TROUTは、東京や海外等でライブをしたり、音源を発表したりして、世界に進出していきました。今でも、その3バンドは現役で演奏していますよ。凄いですよねぇ。
そんなAntoniothreeが、三重県菰野町にある山小屋で録音を行いました。その場には僕もいたのですが、ものすごく現場の雰囲気も良く、次々と名曲が録音されていきました。二日間くらいのレコーディングであっという間に素晴らしい音源が完成したのです。しかし、運悪くこの時の音源はリリースされる事なくお蔵入りとなってしまいました。幻の音源として、僕たち仲間内だけでこの音源は楽しんでいましたが、今年Antoniothreeが25周年ということで、昔アントニオスリーでも一時期ドラムを叩いてた、あさちゃんの企画で四日市でスペシャルなライブをすることになりました。その時のスペシャル企画として、この音源をリリースしようという事になったのです。音源のマスターテープは、当時のGASOLINEのドラマーだったしゅうへいが持っていたのですが、マスターテープはちょっと劣化していたようだったので、結局僕の持っていた音源をリマスターして使うことになりました。音源も無事調整でき、CDも発売できることになりました。
今回は僕も彼らの晴れの舞台に参加したく、ジャケットを描かせて貰うことになりました。彼らの勢いのあるサウンドに負けない、荒々しくてちょっと野蛮なモノにしたかったので、今回はプリミティブな感じが出るように筆と墨汁で勢いよく描いてみました。いくつか描いてみて、好きなモノを選んで貰おうと思いましたが、あさちゃんと、色々話し合っていく中で、全ての絵をジャケットにレイアウトしみても格好いいのではないか?ということになりました。
色々と、試行錯誤して、格好いいモノが出来ました。せっかくなので、途中段階のものも含めて、掲載いたしましたので、ご覧下さい。この絵をT-shirtsにしたいなぁなんて実は密かに企んでおります。
今のAntoniothreeもものすごく格好いいですが、この録音された時の荒々しく、若さあふれる危険なAntoniothreeも大好きです。もし機会があれば手に入れて聞いてみて下さい。限定300枚ですので無くならないうちに是非!定価は1,296円(税込)です。お求めはこちらから!ベースのゆきちゃんのお店「珍庫唱片//NGOO」です。ライブ会場などでも手に入るかと思います。
Antoniothree / Ghost Recordings [CD/New]
’19. ’90年代のGARAGE Punk旋風に乗り切れなかったJUNK嗜好の中間派. 四日市Garage Punk ’90sの中でLo-Fi影響下における天の邪鬼っぷりと猪木イズムに揺れた1st以前、当時からイケイケのGASOLINEのドラマーだったShuhei Rockによる録音. こんなポンコツ音源をリリースする企みを起こしたのは、SSTKCQというこれまたポンコツ短命だったバンドのバンマスとも言えるドラマーサノ女史. 若気の至りOnlyのズッコケ. ニッチの極北. いやらしい. ’97/’98年のお蔵入り音源を含むearly days. 8Tracks.CD
(NGOO websiteより抜粋)
彼らの名盤「FOR WEIRD SWINGERS ONLY」は、こちらからどうぞ。LPもお値打ち価格になってますので、今のうちに買うことをおすすめいたします!